いよいよ、YouTubeで、プリズン・ゴーストというひとり語りをスタートします。
ある方面では、すでに、画面上にゴーストが見える人には見えるといわれているそうです。
刑務所と死後の世界に興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。
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ハリウッド映画の監修をします
93年前の今日・9月1日午前11時57分に相模湾を震源地とする大地震・関東大震災が発生しました。
震源地に近かった横浜刑務所は、一瞬のうちに塀が倒壊、建物も絶え間なく襲ってくる余震によって次々に壊れました。さらに1時間後には隣地で発生した火災により延焼。焦土と化してしまったのです。
ところが、囚人たちは誰も逃げませんでした。
1千人の囚人の行動は、拙著『典獄と934人のメロス』で明らかにしてありますが、逃走者ゼロ、壊滅した中央桟橋での命懸けの支援物資荷揚げ、囚人たち個々人が何をすべきか考え行動した地域貢献。日本人ならではの奇跡的な真実を掘り起こしてあります。
ぜひ、映画にしたいものです。
私が依頼されたハリウッド映画の撮影がはじまります。
タイトルは『THE OUTSIDER』
日本人の魂の物語だと、脚本を読んで感じました。
9月19日から日本で撮影に入りますが、
アメリカ人と日本のヤクザ者との友情と男気の物語です。
監督、脚本、主演がアメリカ人。その他、助監督以下のスタッフ・役者は日本人です。
舞台は昭和29年の刑務所と地方都市。日本の刑務所のリアルな再現はなされていませんが、極上のエンタテインメントを目指すセットが組まれます。
撮影が終わったら、撮影現場の紹介をしたいと思っています。
『典獄と934人のメロス』12月2日刊行
取材30年余り、執筆に要した年月は3年10ヶ月
多くの人たちから情報をいただき、関係者からは特段の取材協力をいただきました。拾い集めた事実を取りまとめ、取捨選択し、読み物にまとめてくださったのは、2人の辣腕編集者でした。幸運というより、敷かれていた道をまっすぐ歩いて刊行に至ったという感想です。さて、本書のタイトルに用いた「メロス」は、言うまでもなく太宰治の「走れメロス」から取っています。
日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。(太宰治『走れメロス』より)
メロスは人の心を失った暴虐の王に対して友との信頼を証明するために走りました。本書のサキは兄の信頼を守るために走り、横浜刑務所の解放囚は典獄(刑務所長)の信頼に応えるために走りました。
一方、私は運命めいた人のつながりによって走り、本書の刊行にたどりつきました。