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オウム死刑囚移送

いよいよきたか!

3月14日オウム死刑囚の極秘移送を実施

オウム真理教の一連の裁判が終了し、松本智津夫以下13人の死刑執行が現実味を帯びてきた。
朝日新聞の記事には、、
「同じ事件で死刑確定者が多数いる場合、共犯者の死刑執行により心情が乱れたり、拘置所内での接触でトラブルが起きたりするのを防ぐため、証人として出廷する必要がなくなった段階で分散収容するのが通例という。」
と書かれているが、今までそのような前例はない。死刑囚の分散移送は今回が初めてだ。
法務省の発表をそのまま記事にしたのだとすると、法務省は虚偽の発表を行ったということになる。
オウム事件13人の死刑執行を行うとすると、全員を同日に執行するはずだ。死刑の執行は官庁執務時間内(午前8時半から午後5時まで)に行わなければならない。一人につき、呼び出し、言い渡し、死刑執行、検視、納棺までに要する時間は1時間半。
つまり、一か所しかない東京拘置所の死刑場では物理的に全員の執行はできないので分散したとみるべきなのだ。
これで、オウム13人の死刑執行の準備が整った。
死刑執行命令はいつでも出せる状況になった。
移送前日には領置調べという保管物品の確認検査をする。
領置調べのために房から連れ出された死刑囚は〈ひょっとしたら明日、死刑執行か!〉と驚いたに違いない。
移送と知らされてホッとしたのだろうが、「では、どこに送られるのですか?」と聞くと、「行けば、分かる」と移送先の告知は受けなかったはずだ。移送は護送専用バスで早朝に極秘の出発。高速道路で行ける本州と九州の拘置所に向かったのだ。
被害者遺族向けの強烈なアピールになった分散移送。
果たして執行はいつか?
ヨーロッパはじめ死刑を廃止または事実上行っていない100か国以上の国々の目を気にせず13人を同日に執行するという大量殺人をこの国は行うのか?
大いに気になるところである。

 

大杉漣さん ありがとうございました。

私が刑務所関係の監修をはじめたのは20年前、大杉さんとは映画とテレビドラマで3回ご一緒させていただいた。中でも平成20年(2008年)公開の『休暇』(吉村昭原作)小林薫、西島秀俊主演の映画では、私が拘置所長役、大杉さんが死刑囚を受け持つ係長(副看守長)役で出演。北野たけしさんの映画で、やくざ者の役を経験されていたからか、刑務所や拘置所の中のこと、受刑者の心情などについて多くの質問を受けたことを思い出す。

訃報に接したのは、東海テレビ開局60周年記念テレビドラマ『家族の旅路』の撮影立ち会い中のことだった。撮影現場でも役者、スタッフの皆さんの多くが大杉さんには優しくしてもらった記憶があり、感謝と冥福を祈る言葉が交わされた。

『休暇』撮影時の大杉さんとの写真はKinemaにあります。クリックしてご覧ください。10年前ですから大杉さんは56歳です。

 

刑務所のリアルな実情! 前回投稿の「そこまで言って委員会」にコメントがありました。

画像は私が解説した中国映画のものです。

受刑者の置かれた苦しさがなんとも言えない表情に表れているので載せました。

 

コメントをクリックして読んでみてください。四年間刑務所に入っていた人の怒りのメッセージです。

100年前の監獄法が全面改正されたのが平成17年5月。もう13年目に入ります。改正だから良くなったと思うでしょう?でも、最初は改正作業に関わり絶大な影響を持った学者やジャーナリストといった外部識者たちも、どのように新法が運用されているのか気になったのでしょうが、いつの間にか無関心になり、塀の中は昔に戻ってしまった! いや、監獄法時代のほうが良かったという声が大きくなっているのです。

実は、この10年余りは、安倍政権の経済政策が功を奏したのか、犯罪認知件数が減少の一途をたどり、刑務所人口も平成19年の8万人弱が平成29年は5万3千人と、激減しているのです。私の経験ですが、過剰拘禁の時、刑務所内は活気があります。刑務官は受刑者たちを一日でも早く仮釈放させてやろうと、親切にし、色々な相談にものってやります。受刑者たちも信頼に応えようと頑張ります。

ところが、受刑者が二割減、三割減…と減っていくと刑務所の雰囲気は激変します。刑務官たちは暇になるからか? 発出する指示命令は細かくなり、言い掛かりに似た言動をするようになります。特に経験年数の浅い若い刑務官たちは自分は偉い! と勘違いしその横暴は目に余るようになるのです。先輩の刑務官たちの諫言にも耳を貸さなくなる。所長以下幹部職員の多くは我が身の出世しか興味がないので、受刑者たちの苦しみには無頓着。

自己の過ちを反省し更生を誓っても、いじめられたら心が病み、恨みつらみを助長するだけ。

収容人員が減り、刑務所管理の側は保安面でも事務面でも負担が減ったのだから、より良い充実した矯正処遇をするチャンスなのです。所長が受ける報告は「うまくいっています。異状ありません!」といういいことばかり。人が人を扱う現場の現実・真実はそんなに甘いものではありません。刑務所長は自分の足と目と耳を使って現場の状況を把握してもらいたい!