坂本敏夫 のすべての投稿

刑務所のリアルな実情! 前回投稿の「そこまで言って委員会」にコメントがありました。

画像は私が解説した中国映画のものです。

受刑者の置かれた苦しさがなんとも言えない表情に表れているので載せました。

 

コメントをクリックして読んでみてください。四年間刑務所に入っていた人の怒りのメッセージです。

100年前の監獄法が全面改正されたのが平成17年5月。もう13年目に入ります。改正だから良くなったと思うでしょう?でも、最初は改正作業に関わり絶大な影響を持った学者やジャーナリストといった外部識者たちも、どのように新法が運用されているのか気になったのでしょうが、いつの間にか無関心になり、塀の中は昔に戻ってしまった! いや、監獄法時代のほうが良かったという声が大きくなっているのです。

実は、この10年余りは、安倍政権の経済政策が功を奏したのか、犯罪認知件数が減少の一途をたどり、刑務所人口も平成19年の8万人弱が平成29年は5万3千人と、激減しているのです。私の経験ですが、過剰拘禁の時、刑務所内は活気があります。刑務官は受刑者たちを一日でも早く仮釈放させてやろうと、親切にし、色々な相談にものってやります。受刑者たちも信頼に応えようと頑張ります。

ところが、受刑者が二割減、三割減…と減っていくと刑務所の雰囲気は激変します。刑務官たちは暇になるからか? 発出する指示命令は細かくなり、言い掛かりに似た言動をするようになります。特に経験年数の浅い若い刑務官たちは自分は偉い! と勘違いしその横暴は目に余るようになるのです。先輩の刑務官たちの諫言にも耳を貸さなくなる。所長以下幹部職員の多くは我が身の出世しか興味がないので、受刑者たちの苦しみには無頓着。

自己の過ちを反省し更生を誓っても、いじめられたら心が病み、恨みつらみを助長するだけ。

収容人員が減り、刑務所管理の側は保安面でも事務面でも負担が減ったのだから、より良い充実した矯正処遇をするチャンスなのです。所長が受ける報告は「うまくいっています。異状ありません!」といういいことばかり。人が人を扱う現場の現実・真実はそんなに甘いものではありません。刑務所長は自分の足と目と耳を使って現場の状況を把握してもらいたい!

 

死刑についての徹底討論!?

そこまで言って委員会に出演して……

読売テレビで平成29年11月5日にOAされた『そこまで言って委員会』タイトルは「徹底討論日本の死刑制度」です。

委員会メンバー                     (反対派)田島陽子、鈴木邦男、須田慎一郎、小島慶子   (賛成派)長谷川幸洋、宮家邦彦、竹田恒泰、門田隆将     ゲスト                         (反対)森達也、木村健太郎               (賛成)諸澤英道、嵩原安三郎

収録は3時間余り、賛成反対それぞれの発言は正直って稚拙。大学学長、国会議員、有名評論家、弁護士など識者と呼ばれる人たちですが、話の内容は全く期待はずれでした。この人たちが語気を強めて2時間程度発言した内容の一例は次のとおり……

江戸時代の仇討ち                     死刑廃止国では問題とされない犯人射殺           現行の三審制の裁判を盲信!? 冤罪はありえない

その後、私が登場して死刑執行の現場の話や、官僚と司法関係者の思いなどを語り、委員会メンバーと議論しました。収録時間はOAの倍です。重要な論点がカットされていないことを願っていましたがどうだったのでしょう。

残念ながら東京では視聴できませんでしたが、視聴できる地域では、たかじんさんがやっておられた時からの人気番組とのこと。テレビをみたよ! と、30年以上音信が途絶えていた刑務官時代の幹部研修同期生が私を探しあてて連絡をくれました。「あれだけの人たちの知識とか思いがあの程度だとは!」と私と同じ思いを語ってくれたました。記憶をたどると、彼は出世欲のない真の矯正職員魂を持った方だったことを思い出し納得した次第です。囚われた人たちを温かい目で見ていた彼は、定年退官後、俳句の達人になって活躍しています。